期間限定『ウソ恋ごっこ』
……星になんて手が届くはずもないと思っていた。
『好き』という言葉を、伝えることすら叶わないと思っていた。
でもやっと今こうして、本心を伝え合える。
本当の気持ちを『ウソだ』と言い続けるしかなかった悲しい日々を乗り越えて、ようやく、『ウソじゃない』って言える。
喜びの味がする涙を噛みしめながら満面の笑みで笑っているあたしを見て、先輩も最高に素敵な顔で笑ってくれた。
今なら信じられる。どんなに夜空の星が遠く見えたって、きっとこの手は届くって。
だってあたしも、そしてこの世界中の誰もが、誰かにとっての特別なお星様だから。
あたしの心の声が聞こえたかのように、先輩があたしに向って手を差し伸べてくれた。
「おいで。俺の大好きな美空」
「……うん!」
大好き! 彬、大好き!
あたしは星に通じる階段を駆け上がり、その手をしっかりと掴んだ。
【END】
『好き』という言葉を、伝えることすら叶わないと思っていた。
でもやっと今こうして、本心を伝え合える。
本当の気持ちを『ウソだ』と言い続けるしかなかった悲しい日々を乗り越えて、ようやく、『ウソじゃない』って言える。
喜びの味がする涙を噛みしめながら満面の笑みで笑っているあたしを見て、先輩も最高に素敵な顔で笑ってくれた。
今なら信じられる。どんなに夜空の星が遠く見えたって、きっとこの手は届くって。
だってあたしも、そしてこの世界中の誰もが、誰かにとっての特別なお星様だから。
あたしの心の声が聞こえたかのように、先輩があたしに向って手を差し伸べてくれた。
「おいで。俺の大好きな美空」
「……うん!」
大好き! 彬、大好き!
あたしは星に通じる階段を駆け上がり、その手をしっかりと掴んだ。
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