高嶺の花沢さんは恋の仕方がわからない
「まさか、告白されるとは思ってもみなかったなあ」

西口くんは照れくさそうに笑うと、右手で顔を隠すようにしておおった。

「やっぱり、驚きましたよね?」

そう聞いた私に、
「俺も蜜実さんに告白をしようって思ってたから」

西口くんは答えた。

「えっ、そうだったんですか?」

さっきの話って、告白だったの?

「そしたら、蜜実さんが告白をしてきて…そのうえ、まさか俺と同じ気持ちだったことに驚いて…」

西口くんは信じられないと言った様子だ。

私もビックリしている…と言うか、信じられないです…。

「でも、蜜実さんと両思いでよかった」

そう言った西口くんに、
「私も、輝明さんと両思いでよかった」

私は言い返した。
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