あなどれないね、世唯くん。
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あれから2時間半くらいが過ぎた。
今日の補習はお昼の12時まで。
終了の時間まで残り30分になった。
その間、世唯くんとは何も話すことなく、一度だけ向井先生が様子を見に来ただけ。
あと少しで課題のプリント全てが終わりそうなのに、なんだか頭がボーッとしてきた。
手で顔に触れてみると、熱を持っていた。
たぶん、暖房がききすぎているせいで身体が火照っているのかもしれない。
身体の熱を放出するために、着ているカーディガンを脱いでブラウス1枚になった。
これでも全然寒くない。
ただ、やっぱり熱いのは変わらなくて、なんだかポーッとしてしまう。
脱いだカーディガンをパイプ椅子の後ろにかけようとしたら、それが床に落ちた。
とっさに拾おうと思い、床に手を伸ばしたらクラッときた。
一瞬ふわっと浮いたような感覚になった。