あなどれないね、世唯くん。
そんなこんなで、子犬ちゃんたちとかなりの時間触れ合って楽しい時間を過ごした。
エサをあげるときなんて、みんなすごい勢いでくるから、あっという間になくなっちゃって。
世唯くんは変わらずモテモテだし。
時間があと少しになってしまって、すごくさびしい。
短い時間だったけど、こんなふうにたくさんの子犬と触れ合えて可愛いし癒しになったし。
「うぅ……帰りたくないなぁ」
名残惜しいけど、もうバイバイしないといけない。
「……この子、連れて帰りたいね。
いとだと思って毎晩抱きしめて寝たい」
「むぅ……っ、世唯くんなんて知らないもん。もうミルクちゃんの彼氏になっちゃえばいいじゃん」
犬にヤキモチ焼くなんて、心が狭いと思われるかもだけど世唯くんずっとミルクちゃんのこと可愛がるから。
世唯くんのほうを向かず、プイッと別のほうを見れば。