あなどれないね、世唯くん。
すると、世唯くんの手がわたしの頬を軽くつねってくる。
「うぅ……いひゃい」
「自分で着替えないなら、
俺が着替えさせてもいーの?」
なんかもう、恥ずかしさとか何もなくなって、むしろ自分でやるのが面倒だからやってもらえるなら、それはそれでいいかも……なんて。
「ん……じゃあ、世唯くん着替えさせて……?」
ギュウッと世唯くんに抱きつくと
「……さっき保健室で恥ずかしがってたくせに」
「いまは……いいの」
あぁ、もう本格的に熱が上がってきているから気分がふわふわしてくる。
グタッと力なく世唯くんに身体をあずけていたら。
「へー、じゃあ脱がすよ」
「ん……」
抵抗する気はまったくなくて、ボーッと目の前にいる世唯くんを眺めたまま。
ゆっくり慣れた手つきでボタンが外されて、ブラウスをするりと脱がされた。
身体が熱いから、今ちょうどいいような……。