あなどれないね、世唯くん。
「治ったら、いっぱいしてあげるから」
「ほんとに……?」
「ほんと。
ってか、俺がしたいからするんだけどね」
そう言って、ゆっくり世唯くんの顔が近づいてきてまぶたに軽くキスを落とした。
「今日はこれで我慢ね」
「うん……」
すると睡魔の限界がきたのか、うとうととして……。
世唯くんの顔がどんどん見えなくなってくる。
ゆっくり、まぶたを閉じると……。
「おやすみ、いと」
優しい声が聞こえて、フッと意識を手放した。