あなどれないね、世唯くん。
簡単に世唯くんの上に乗せられ、ソファに膝立ちになり少し下に目線を落とせば世唯くんの顔がある。
「いいね、いとが俺のこと見下ろしてんの」
「うっ……」
いつもなら下を向いて顔を隠すけど、今は下を向けない。
「せっかくだから、いとは俺のものだって印つけよっか」
なんて言いながら、制服のリボンを目の前でシュルッとほどいた。
「えっ……あっ、」
ブラウスのボタンが上から2つ開けられて。
「……動くと痛いかもね」
世唯くんが首筋に顔を埋めてきた。
首筋にやわらかい唇があてられて、
軽く舌で舐められたかと思ったら……。
「ん……っ、」
噛みつかれたように、少し痛くて。
思わず世唯くんの肩に置いていた手にギュッと力が入る。
最後に吸いつくように、チュッと音が鳴って
甘い痛みから解放された。
「……あー、いいね。
すごくきれいに跡が残ってる」