あなどれないね、世唯くん。
「花町はさー、俺と一緒に過ごすの嫌?」
「嫌とかじゃない……けど。藍野くん他の男子と比べて気さくだし話しやすいし」
「それはクラスメイトとして話しやすいってこと?」
「う、うん」
「ふーん、そっか。んじゃ、男としては見てないってことね」
「……?」
何やら藍野くんが、うーんと考える仕草を見せながらわたしの顔をジーッと見てきた。
「まあ……クラスメイト止まりにならないようにこれからも頑張るわ」
「頑張る…?」
いったい何を?と聞こうとしたけど、すかさず藍野くんがある提案をしてきた。
「今日でさ、昼めし一緒に食べるの終わりにしてもいいから」
と、ここまではいい提案。
「その代わりさ━━━━」
しかし次に提案されたものは、とてもいいものではなかった。