【本編】純愛DAYS〜恋×愛LOVE Diary〜
『うん……』





車を降りる私の手を握るのは、
誠実の手。





今までにあった、よろこびや幸せは…
私には感じなかった。




でも、
懐かしかった…





『誠実、手…離して……』



そう言っている私の手を離して隣に歩く誠実の姿…





しかし…
阿佐くんが誠実と不気味な表情で笑い合う。





阿佐くんはひとり、
車へと向かうと同時に去ってしまった…





『誠実…。』

『光里…。ここに来たいって言ったんやって?
どうしたんだよ?』

『何もない…。
ただ…謝りたかったから』

『何も謝ることないやん。素直な気持ちなら。
光里…、光里が幸せならそれでいい。
好きな女性の幸せを願う。
好きな女性の幸せを願えないのはツライ…』
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