【本編】純愛DAYS〜恋×愛LOVE Diary〜
そう伝えてくれる誠実がこっちを凝視して、
私の肩を抱く。





『誠実…どこまで優しいの。
優しくされるとツライ。
私、そんな資格ないからね』

『光里…。俺は何かあったら戻るからな。
そう思っている。
好きって気持ちだけはある。
未練がましいけどごめんな』




誠実は本当に優しい人だった。



最後の最後まで優しかった。



私の気持ちが離れて、
彼氏の親友を好きでも……
想ってくれた。





『光里…。幸せになって…』

『誠実こそ』

『俺は幸せだ。光里を好きなことが俺の幸せだから…。
阿佐、待ってるだろ』





私は頷くことしかなかった。



阿佐くんの待つ車を探しておきながら、
誠実の姿を追う私……
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