【本編】純愛DAYS〜恋×愛LOVE Diary〜
冬休みに入ると、
しばらく会えないから話しかけたい気持ちはあった。



遠くから見えた誠実くんの切なそうな、
時には楽しそうなふたりの表情に胸が痛くなる。



光里はたぶん悠樹を想っているんだろうけど、
寄り添ってくる…優しい誠実くんに甘えてるんだ。


きっと、
迷っていると思うけど…
優柔不断な光里に少し苛立ちを覚えた瞬間。



『一人だと危ないやん。いっしょに帰ろう』


悠樹だけは優しく見えた。



『うん。』



言葉少なめに返事して、
ゆっくり歩いた。



『大丈夫?少し落ち着いたか。』

『ありがとう』


悠樹の優しさに甘え、
ふたりは久しぶりに笑顔を見せる。


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