【本編】純愛DAYS〜恋×愛LOVE Diary〜
私は保健室へ駆けた。


さっきまでいた望奈は…帰ってしまったみたい。



誰もいないし、
真っ暗な保健室で、
愕然としたまま電気のスイッチを押す力もない。



悠樹くんに会いたい…

悠樹くんに…会いたい……



しかし、




ドンドン……ガチャッ




入ってきたのは…誠実。




『いた‼︎お前、逃げ足は速いなぁ。』

『……グスングスン…ウゥーン……グスン…』



泣き崩れた私の隣に座って、
私の背中をさする誠実は温かい。



このまま、
誠実に甘えたい…。そう思ったのは事実。



泣いていて聞くのは大変だったけど、
そんな時にでも伝えてくれる




『俺、お前が好きだ。』


あの日の告白みたいに…

文化祭の時だった…





まだ複雑だけど、
このままいれたら楽かもしれない。
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