見習い夫婦~エリート御曹司と交際0日で妊活はじめます~
「すまない、希沙。あんなにマイペースな人ではなかったんだが……外国暮らしをして変わったのか」
「大丈夫ですよ。びっくりはしましたけどね」
はは、と軽く笑った私は、「とりあえずお茶を用意します」と言ってキッチンに向かう。
心の準備をする前にお会いすることになってしまったが、精一杯のおもてなしをしなければ。幸い、お茶を淹れるのだけは自信があるし。
道具を用意する時間はなさそうなので、キッチンで煎茶椀に淹れることにした。
蓋をしてリビングダイニングに運ぶと、ローソファの前にある小さなテーブルの上に、高価そうな外国土産がずらりと並べられている。庶民の私はそれにかなり興味が引かれるも、ひとまずダイニングに三人で座った。
私と周さんの向かい側に座るお母様も、やはりお茶をいただく所作は綺麗だし、作法も完璧。
緊張しつつ注目していると、ひと口飲んだ彼女は、わずかに目を丸くして私を見る。
「あなた、お茶の淹れ方上手ね。とっても美味しい」
「ありがとうございます」
お口に合ったらしく、ホッと胸を撫で下ろして口元を緩めた。
「大丈夫ですよ。びっくりはしましたけどね」
はは、と軽く笑った私は、「とりあえずお茶を用意します」と言ってキッチンに向かう。
心の準備をする前にお会いすることになってしまったが、精一杯のおもてなしをしなければ。幸い、お茶を淹れるのだけは自信があるし。
道具を用意する時間はなさそうなので、キッチンで煎茶椀に淹れることにした。
蓋をしてリビングダイニングに運ぶと、ローソファの前にある小さなテーブルの上に、高価そうな外国土産がずらりと並べられている。庶民の私はそれにかなり興味が引かれるも、ひとまずダイニングに三人で座った。
私と周さんの向かい側に座るお母様も、やはりお茶をいただく所作は綺麗だし、作法も完璧。
緊張しつつ注目していると、ひと口飲んだ彼女は、わずかに目を丸くして私を見る。
「あなた、お茶の淹れ方上手ね。とっても美味しい」
「ありがとうございます」
お口に合ったらしく、ホッと胸を撫で下ろして口元を緩めた。