見習い夫婦～エリート御曹司と交際0日で妊活はじめます～

私は、とっくにあなたを愛している。いつ抱かれたっていいくらいに。

あなたは今、私をどのくらい想っているの？

もどかしさを抱き、若干眉を下げて見つめていると、周さんは目を逸らしてボソッと呟く。


「とはいえ、俺の限界も近いんだが……」

「限界？」


どういう意味かわからず繰り返すも、「いや、なんでもない」とはぐらかされてしまった。さっさとリビングダイニングに戻っていく彼に、首を傾げて私もついていく。

そうしてお母様からのお土産を興味深く見ているうちに、些細な疑問はどこかへ消えていた。

子作りについての悩みは、決して消えることはないけれど。



その日の晩、藪さんが新作メニューの試作を兼ねて夕飯を振る舞いに来てくれた。

彼に恋しているほのかちゃんも私が呼び、再び皆で楽しいひとときを過ごしている。とはいえ、今日こそは飲みすぎないようにしなければ！と注意して、ひと通り食事を終えた。

デザートに買っておいたアイスクリームを食べている今、周さんのお母様に誘われた紫蘭のイベントについて調べているところだ。