見習い夫婦~エリート御曹司と交際0日で妊活はじめます~
宣言通り、周さんは帰宅するなり私をバスルームへといざない、自分のものだと刻みつけるように性急に身体を繋げた。
湯気と甘い空気が充満して、熱くてたまらない。濡れた髪が目にかかる周さんもセクシーすぎて直視できない。
恍惚とした私を揺さぶる彼は、荒い呼吸をしながら問いかける。
「俺に何度こうされても、離れたくならないか?」
「んんっ……なるわけ、ない……っ」
上ずった声で答えれば、周さんは「なら、遠慮なく愛し続けるよ」と言い、満足げに微笑んだ。
抱き合っている最中に、嬉しそうに微笑むのはズルい。彼を独り占めしているのだと実感できて、お腹の奥がキュンとする。
押し寄せる快感の波と、私の中に広がる彼の熱が治まるまで、バスルームには甘く淫らな音が響いていた。
ひと通り愛し合い、お互いの汗や絡み合った蜜をシャワーで流したあと、ふたりでぬるめの湯に浸かった。
私の後ろでリラックスしている周さんに、昼間あった富井さんとのことを話すと、意外そうな声が聞こえてくる。