見習い夫婦~エリート御曹司と交際0日で妊活はじめます~
「産まれてくるのが楽しみですね~。家の掃除はまた私が手伝いに行きますから、希沙さんは心置きなく育児に専念してださい!」
気が早いけれど、そんな心遣いまでしてくれてとってもありがたい。私は笑顔でお礼を言う。
「本当にありがとね。でも、ほのかちゃんも自分がデートする時間をちゃんと取るんだよ」
そこだけは注意してもらわないと!と思い念を押すと、彼女はうっすら頬を染めて縮こまる。
ほのかちゃんと藪さんは、映画デートをした日以来、ハタから見てもわかるくらい雰囲気が甘くなっているのだ。
まだ付き合ってはいないらしいが、周さんによると藪さんの恋の矢印もほのかちゃんに向いているそうなので、くっつくのも時間の問題だろう。
ほのかちゃんは恋する乙女の顔で、「……早く恋人に昇格するよう頑張ります」と小声で言った。
こんなに可愛い子、野放しにしていちゃダメだって藪さん~!
と心の中で叫ぶも、本人たちもお互いの気持ちに気づき始めているみたいだし、温かく見守ることにしよう。
そうして今日も平和かつ慌ただしい一日が始まったのだが、ランチを運ぼうとした私にほのかちゃんがさりげなく近づき、食堂をちらりと一瞥してこう囁く。
気が早いけれど、そんな心遣いまでしてくれてとってもありがたい。私は笑顔でお礼を言う。
「本当にありがとね。でも、ほのかちゃんも自分がデートする時間をちゃんと取るんだよ」
そこだけは注意してもらわないと!と思い念を押すと、彼女はうっすら頬を染めて縮こまる。
ほのかちゃんと藪さんは、映画デートをした日以来、ハタから見てもわかるくらい雰囲気が甘くなっているのだ。
まだ付き合ってはいないらしいが、周さんによると藪さんの恋の矢印もほのかちゃんに向いているそうなので、くっつくのも時間の問題だろう。
ほのかちゃんは恋する乙女の顔で、「……早く恋人に昇格するよう頑張ります」と小声で言った。
こんなに可愛い子、野放しにしていちゃダメだって藪さん~!
と心の中で叫ぶも、本人たちもお互いの気持ちに気づき始めているみたいだし、温かく見守ることにしよう。
そうして今日も平和かつ慌ただしい一日が始まったのだが、ランチを運ぼうとした私にほのかちゃんがさりげなく近づき、食堂をちらりと一瞥してこう囁く。