お見合い相手のお姉さん・・・好きになってもいいですか?


 キスがだんだん深くなり・・・。



 紗良の服をたくし上げ、胸に触れてくる結人。



「今日は、可愛い下着なんだね」

 
 ピンク色で白いレースがついている、可愛い紗良の下着をスルッと下げてしまうと、結人はそっと唇を這わせた。


 抵抗したくても、何故かできない。

 結人の唇がここちよくて・・・。



 するっとティーシャツを脱がされてしまい、首筋に・・・鎖骨に・・・胸に・・・結人の唇が降りてくる・・・。


 
 ひょいと抱きかかえられ、そのまま寝室へ紗良を連れてゆく結人。






 ベッドに寝かされると。


 ふわりと心地よい匂いがしてきた。



 紗良は恥ずかしそうに顔を背けた。


「な、なんでよ・・・」


 シレっとした声で紗良が言った。


 結人は服を脱ぎながら紗良に覆いかぶさった。



「なんで? 私を・・・抱くの? 」


 シレっとした顔をしている紗良だが、目は潤んでいた。


「私なんか・・・」


 泣きそうな顔をしている紗良。


「俺はお前が好きだ。だから、抱きたい。・・・あの夜の事だって、後悔していない」

「何言っているの・・・? 」


 潤んだ目を見られたくない紗良は、そっと顔を背けた。


 そんな紗良をギュッと抱きしめる結人。



「お前の荷物を、俺に分けてくれ。・・・どんなに重い荷物でも、2人で持てば軽くなるんだから」


 
 優しくしないでよ! 

 紗良は心でそう言った。


 そっと結人がまた、紗良の唇にキスをした。


 結人の優しい唇が、紗良の唇を覆いつくしてくれる・・・

 

「紗良・・・愛しているよ・・・」


 何度も、何度も絡み合うキス・・・

< 32 / 59 >

この作品をシェア

pagetop