お見合い相手のお姉さん・・・好きになってもいいですか?
その後も、結人は紗良の様子を見たくて、わざわざ営業部まで行ってみたり、紗良が休憩している時間を見計らってカフェテリアに行ってみたりして、なんとか紗良に声をかけようとしていた。
しかしいつも、結人が傍に行くと紗良は逃げてゆく。
話しかけてもそっけなく、距離を置こうとして近づけない。
そんな紗良にやっと近づけたのは先日の飲み会の時。
紗良の隣に座った女子社員に席を代わってもらい、隣に座った結人。
紗良は愛想のない顔をしていた。
話しかけてもシレっとしていて。
何を聞いても淡々としか答えない紗良。
あまりしつこく話をすると、その場を離れようとしてしまう。
だがそれでも、結人は気持ちが高まるばかりで・・・。
紗良の傍にいる事が、とても暖かい気持ちになれる事に気付いていしまった。
途中で帰ると言い出した紗良を引き止めて、終電がなくなる時間まで引き止めてしまった結人。
タクシーで帰ると言った紗良に便乗して、結人は一緒に乗って行った。
紗良は飲み過ぎたのか、乗っている途中で眠ってしまった。
そのまま結人は紗良をシティーホテルに連れてきてしまった。