卑劣恋愛
まさか、本当にあたし以外に女が……・


そんなの、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!


武は絶対にあたしのものだ!!


あたしはクッションを力いっぱい壁に投げつけて、肩で呼吸を繰り返した。


そして、ニッコリとほほ笑んでスマホを握り直す。


「やっぱり、照れ屋さんだからだよね? メッセージの返事をするのに、1秒間迷ってたんでしょう? そうだよね? そう決まってるよ……」


あたしはそう呟きながら武に返事をするためにスマホを操作したのだった。
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