卑劣恋愛
「おはよう真由子」


真由子は日直なのか、片手に日誌持っている。


「最近、登校するの早いね?」


そう言われて「色々とやることがあるんだよね」と、答えた。


嘘は言っていない。


あたしは忙しいのだ。


「そっかー。最近、武とはどう?」


「どうって?」


「いや……仲、いいのかなぁと思って」


おずおずとそう質問して来る真由子。


「もちろんだよ! 同じクラスで毎日見てるんだからわかるでしょ?」


「うん……」


真由子はあたしの言葉に曖昧に頷く。


ハッキリしない態度に胸の中がモヤモヤしてくるのを感じる。
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