卑劣恋愛
「あとは放課後、山小屋で待機すればいいだけだ」


「そうだね。その時は智樹は山小屋の外で待機しててね? なにかあったら、すぐに呼ぶから」


「わかった。他にやることは?」


あたしは智樹の質問に左右に首を振った。


「なにもないよ。ありがとう」


もうすぐだ。


もうすぐ武は、あたしだけのものになる。
< 121 / 262 >

この作品をシェア

pagetop