卑劣恋愛
本当にここまで来てくれたんだ。


普通なら断ってもおかしくないのに……それほど千恵美のことが気がかりだということだろうか?


そう考えると、途端に胸の奥が重たくなった。


武は千恵美のことが好き。


そんな事実、あたしがぶち壊してあげる。


あたしは満面の笑みを浮かべてドアを開けたのだった。
< 129 / 262 >

この作品をシェア

pagetop