卑劣恋愛
全身が痛むようで、時折顔をしかめている。
「まだ武と付き合ってると思い込んでるのか……」
智樹はブツブツと文句を言いながらあたしの上から体をどかした。
それと同時にあたしはホッと息を吐きだす。
たとえ智樹に怪我されたとしても、それは武のいないところが良かった。
「仕方ないな。やっぱり先にこいつをやるか」
智樹はバキバキと指の骨を鳴らして武へ向き直った。
武の顔が一瞬にして青ざめる。
「いいよなぁお前は、ここまでノドカに好かれててさぁ!」
智樹は今までのストレスを発散するように叫び、武の体を蹴り上げる。
腹部を蹴られた武は胎児のように丸くなって身を守る。
「千恵美なんかのどこがいいんだよ?」
そう言い、蹴る。
「教えてやろうか? 俺、学校の渡り廊下で千恵美とヤったんだぞ?」
そう言い、蹴る。
「信じらんねぇだろ。あいつすぐに足開いてさぁ! まじ、簡単だったんだぞ!」
そう言い、蹴る。
武の目がうつろになり、それでも智樹を睨み付けていた。
「まだ武と付き合ってると思い込んでるのか……」
智樹はブツブツと文句を言いながらあたしの上から体をどかした。
それと同時にあたしはホッと息を吐きだす。
たとえ智樹に怪我されたとしても、それは武のいないところが良かった。
「仕方ないな。やっぱり先にこいつをやるか」
智樹はバキバキと指の骨を鳴らして武へ向き直った。
武の顔が一瞬にして青ざめる。
「いいよなぁお前は、ここまでノドカに好かれててさぁ!」
智樹は今までのストレスを発散するように叫び、武の体を蹴り上げる。
腹部を蹴られた武は胎児のように丸くなって身を守る。
「千恵美なんかのどこがいいんだよ?」
そう言い、蹴る。
「教えてやろうか? 俺、学校の渡り廊下で千恵美とヤったんだぞ?」
そう言い、蹴る。
「信じらんねぇだろ。あいつすぐに足開いてさぁ! まじ、簡単だったんだぞ!」
そう言い、蹴る。
武の目がうつろになり、それでも智樹を睨み付けていた。