卑劣恋愛
あたしは自分の推理に確信をもってそう言った。


「本当にそう思うの?」


真由子が少し呆れた顔になって言った。


「もちろんだよ」


あたしの推理は間違っていない。


そう考えてあたしは大きく頷いた。


「例えば、武が千恵美のことを好きでいつも近くにいたから、同じ写真に写っているっていう可能性はないの?」


真由子の言葉にあたしの思考回路は一瞬真っ白になった。


そういえば、あたしの母親も似たようなことを言っていたっけ。


思い出して、あたしは大声で笑い出した。


真由子は驚いて2、3歩後ずさりをする。


「そんなワケないじゃん」


瞬間、真剣な表情であたしは言った。


「だって、武はあたしの彼氏だもん」
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