真実を知った時、僕は1%の奇跡を願った
突然の始まり


響輝Side


高校に入学した俺は、
ある女の子に一瞬で目を奪われた。


長い暗めの茶色い髪に白い肌。
少し高めの伸長にスラっと伸びた手足。
小さい顔に似合わない大きな目と
スッと通った鼻に、
思わず触れてしまいたくなるほどの綺麗なピンクの唇。


彼女に惹かれたのは俺だけじゃない。


その証拠に彼女は事あるごとに
呼び出され何度も告白をされていた。


だけど、それにOKを出したことは一度もなくて
高校2年生になった今もそれは変わらず。


なんで誰とも付き合わないのか、
もしかして他校に彼氏がいるのか、
それとも想っている人がいるのか…。


なんて、答えの出ない問題を
教室の前のほうで机を並べて
お弁当を食べている
立花美波の姿を眺めながら考えていたお昼休み。

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