真実を知った時、僕は1%の奇跡を願った
the first week
響輝Side
昨日送ったメッセージには
俺が眠った後に返信が来ていた。
『連絡ありがとう!嬉しい!
理由は、そうだね、時が来たらいつか。
私のわがままを聞いてくれてありがとう。
大好きだよ響輝、おやすみなさい。』
これを見た瞬間、目が覚めた。
寝起きで見間違えたのかと思って
何度も何度も見直したけど
確かに書いてある。
”大好きだよ”と。
…ますます分からない。
今までほとんど接点のなかった俺たちなのに
あの美波が俺を好きだなんて…。
こんなことがあっていいのか…。
嘘でも顔がニヤけてしまってしょうがない。
朝ご飯を食べにテーブルに座れば
母ちゃんに『あんた顔キモイ』と言われるし
妹には『え、こわ…』とひかれるし。