これが恋だと言うのならば

あー…蒸し暑い。


がやがやと騒がしい体育館内。


今は来週行われる体育祭の練習をしている。


本来は校庭で行われる予定だったけれど、6月、梅雨の真っ只中ということで、体育館での練習となった。


まずなんでこの梅雨の時期に体育祭なんてものをやるのかという話だけれど、今まで行っていた9月では暑すぎて熱中症患者が多発するとかで、最近は6月に体育祭を行っている学校も多いらしい。


ちなみに言うと俺は体育祭とかそういう系のイベントは得意ではない。


別に運動が得意じゃないとかそういう訳じゃなけど、…昔の思い出がいい物じゃないから、かな…。


｢冬夜〜！！！｣


そんな感傷に浸っていると、俺の名前を呼ぶ声と同時にドン、と、背中に衝撃が走った。


｢うぉ、晴真…｣


｢冬夜〜！！！体育祭だよ！？！体育祭！！！テンションひっくくねぇ？｣


｢お前が高いだけだろ…｣


｢それにしても通常運転すぎる！！｣


｢こんなもんだろ。｣


｢せっかくの体育館だし！楽しもうぜ〜！！！｣


ほんとにハイテンションだな笑


｢はいはい。そーいえばお前なに出んの？｣