これが恋だと言うのならば
晴真君が麻衣を好きって、なんか意外だな〜。


なんか、もっとこう、きゃぴきゃぴした子が好きなんだと思ってた。


「…なんか最近よくLINEしてたんだけどさー、え、いきなり?って感じだよね。」


「うん、そーだね〜…しかも、2人だけでって言うのがね?もうデートじゃーん!」


「だよねー。しかもこれ行っちゃったらさ、なんか完全に勘違いさせることになるじゃん?別に私なんとも思ってないし、アイツのこと。」


「でも、いいんじゃない?晴真君。」


麻衣、最近彼氏いないし


「えー、私さぁ、運命の恋がしたいんだよ〜」


「えー、似合わなーい!」


「うるさいなぁ」


「…運命の恋って?」


「んー、例えばー、曲がり角で、みたいな。」


「ベタだねぇー」


「電車で恋したい」


「えー。」


「それにさ、タイプじゃなーい。」


「んー…でも、もしかしたら普通に遊びに誘ってるだけかも?」


「まー、それだったら断るのもなんかねー。」


「行けば?麻衣!」


「楽しんでるだけだろ朝陽。…あ!」


「ん?」


「一緒に行こうよ!朝陽も!」


「え!?や、私は、晴真君とそんな話したことないし!」
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