これが恋だと言うのならば
「そーねー。朝陽には分かんなそ。イケメンだから好きーとか。」


「うん、わかんない!」


「全然関係無いけど、柊と連絡取ってる?」


「んー、ちょっと?は取ってるかなー。」


「へー」


「あはは、聞いといて興味無いのかい!」


「あはは、ごめんごめん。あ、私そろそろ帰るわ。今日塾でさ。」


「うん、じゃあ、明日ね?買い物行こ!」


「りょーかい!じゃね!朝陽!」


「うんばいばーい!」




#


麻衣と別れた帰り道、何でかな、冬夜君の声が、聞きたくなっちゃって。


…明後日、会えるけど。


でも…声、聞きたい。


…それにさ、冬夜君電話してくれるって言ってたのに!


全然電話してくれないしさぁ!


冬夜君がかけてくれないから自分でかけちゃうもんね!


プルルルルル…プルルルルル…


数回のコール音がなった後、


『朝陽…?』


大好きな人の声が聞こえた。


「冬夜君!!!」


『どしたの?』


「…電話していいって聞いてきたのに、全然電話してくれないんだもん。」


『ごめんごめん』


「…一緒に花火大会行ってくれるなら、許す。」


『いーよ。行こ。』
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