これが恋だと言うのならば
「うん!…今、何してる?」


『うーん、宿題?』


「わ、偉い!私なんてまだ手付けてないよ〜」


『はははっ、なんか想像つくね。夏休み最後に溜めてそう。』


「失礼だなぁ!…まあ、そんなに間違ってないけど…。」


『だめだよ、ちゃんと終わらせなきゃ。』


「分かってるよー。わかってるけど…。まだ3日しかたってないもんー」


『わー、典型的な宿題残っちゃうタイプが言う事だ。そーやってね、まだ3日って言ってたら夏休み終わるんだよー。』


「…ごもっともです…。」


『一緒にやろっか、勉強。』


「!やる!!」


『スパルタ指導してあげる。』


「え、」


『それにさ、朝陽が早く宿題終わらせないと後半遊びに行けなくなるでしょ。』


「…早く終わらせる!!」


『うん、頑張れ。』


「!頑張る!」


『じゃあ、そろそろ切るね。』


「うん、また、かけていい?」


『うん。 』


「冬夜君も、かけてね?」


『そーだね。かける。』


「待ってるからね!じゃあ!切ります!」


プツッ ────────


ひさしぶりに声聞けてよかった。


あー早く学校始まれ〜!!!


…なんて、初めて思った。


こんなこと思うの、冬夜君のせいだな、なんて考えて、一人で笑った。
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