これが恋だと言うのならば
「朝日」


「お待たせ、冬夜君!」


夏休みも半分が過ぎた今日。


今日は朝日とデートの日。


私服を着た朝日はいつもより幾分も大人っぽく見える。


…ずるい、可愛い…


「冬夜君…やっぱり私服カッコイイ…」


「え?」


「わ、な、なんでもない!!間違えた!!!」


「…へぇ?間違えたの?本当は私服ダサいってこと?」


…可愛いからつい、いじめたくなっちゃう。


「…ち!ちがうよ!!そーじゃなくて…///」


いちいち反応がさ、ツボなんだよね。


「そーじゃなくて?なーに?」


「…か、カッコイイ、よ…?」


…上目遣い可愛すぎるし。


ほんと、ダメだ…。


「…朝日も、可愛い」


「…!ほんと…?」


「うん。」


「…冬夜君いっつも余裕でずるい」


「え?」


「私なんか、いっつも1人で慌てて…」


…そんなこと思ってたの?


可愛いなぁ。


「余裕に見えてるの?なら、よかった。本当は余裕なんてほとんどないよ。」


…可愛いすぎてどうにかしちゃいそう。


今だってこうして俺と話してる朝日をちらちら見てる男に嫉妬しまくってるし。
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