これが恋だと言うのならば
放課後、彼女にさっそくLINEしてみることにした。




冬夜:『朝陽ー家ついた?』


何話せばいいんだろう、LINEって。


制服を脱いで部屋着に着替え、ゴロゴロして彼女からの返信を待ちわびている…と言ったら語弊があるが、とりあえず待っているとしばらくして彼女から返信が来た。


朝陽:『着いたよ!柊君は?』


冬夜:『俺も今家だよ。ねえ朝陽、電話かけてもいい?』


朝陽:『電話?急だね笑でも、今暇だからいいよ!』


冬夜:『じゃ、かけるね』


朝陽:『うん』


プルルルルルル…プルルルルルル…


無機質な機械音が誰もいないへやに響く。


『も、もしもし?柊君?』


「はい。柊君です。」


『どうしたの?急に電話していい?なんて。』


「朝陽さ、忘れてるでしょ?」


『え?何が?』


「俺、朝陽のこと、好きなんだよ?」


『えっ、あ、う、うん。』


「まだ諦めないからね?」


『えーと、…うん…?』


「てことで、まずは友達になってよ。」


『友達?』


「うん、友達。ダメかな?」


『と、友達からなら!いいよ!』


「お、嬉しい。ありがと。」
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