キミの嘘
「杏が、めちゃくちゃ熱が出ていて、焦った。気を失うし。」
どうやら、わたしは雨に濡れたまま数時間、過ごしていたせいで、かせを引いて、心労も重なって悪化させてしまった。
実はあの日から3日寝ていたらしい。
「このまま、杏が起きなかったらどうしようかと思った。」
「ごめん..なさい」
縁がわたしの頭を撫でた。
「怖い思いさせてごめんな。
杏を、また、守れなくてごめん。」
「また?またって?」
「杏は覚えていないかもしれないけど、杏が中学1年の時、保健室でストーカーに襲われそうになったんだよ。
、その時、杏、風邪ひいてて、熱もあったから眠っていたし記憶無いと思うけど。
危ないところでちょうど保健室の先生が来たから何ともなかったけど。
その時も、俺がちゃんと守ってやれなかったから。そいつに、釘を刺しておけばよかったのに、俺は、放置していたから。
前から杏に行為寄せてるってわかっていたのに。だから、次は絶対に守ろうって決めた。」
「......」
「本当はずっとそばにいるつもりだった。そばにいて守るつもりだった。
だけど、やっぱり杏は妹だし、このままじゃ、気持ち抑えられなくなるって。
杏を自分のものにしたくなるって、
離れなきゃって思って離れていた時あった。」
あぁ、そうだった。
朝いつも一緒に登校したりするようになったのは、中学に入ってからずっと、ではなかった。
二学期になってから、、だった。