キミの嘘
「俺はずっと、杏が好きだよ。」
「......」
「ずっと…好きだ。初めてあった時からずっと。杏以外の誰かを好きになったことなんてない。、、、、杏のいない場所では…俺は生きられない。杏しかいらない。」
縁の口が杏…と、私の名前を愛おしそうに呼ぶ
「杏が思うようなことにはならないし、何も壊れない。俺が壊させない。、、」
「、、、、、」
「だから、杏が俺のことどう思っているのか、杏の口から聞きたい」
頭の中。
響くのは自分の心臓の音だけ。
わたし、伝えても大丈夫なの?
諦めなくても大丈夫なの?
「...わたしもずっと、縁のこと、好き。」
「うん」
「縁のそばにいたい。」
「杏、もう離さないから」
縁の顔が近づいて
わたしはそっと目を閉じた。