千紘さんのありがた~いお話
 



 手を振る真昼に見送られ、一階まで下りた龍平は、三階の真昼の家の玄関を見上げる。

 ……襲撃。

 なんなんだろうな。

 そういえば、真昼さんの名字も聞いたことないし。

 なにか身を隠さなきゃいけない感じだとか?

 その人の奥さんとバレたら、やられるっ、みたいな感じで。

 もしかして、真昼さんのご主人って――

 ヤクザ?

 新たな疑惑を胸に、龍平は真昼の家を後にした。




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