千紘さんのありがた~いお話
「でっ、でも、直感で、この子だって思ったんですっ。
お友だちになってあげるよって言ってくれたんですっ、よく響くいい声で!」
「……レモンがか」
いや、あの声は龍平くんだったか、と気がついたとき、
「真昼」
と肩を叩かれた。
「俺が友だちになってやるから」
と龍平と同じことを言ってくる。
「そうか。
知らない町にひとりで寂しいんだな」
「いやいや、そうでなくてですねー……」
と言いかけたとき、千紘が真昼の手を見て言った。
「そして、今日もまた鍋なのか?」
「……いけませんか?」
と真昼は両手にはまった鍋つかみを攻撃的にパクパクさせながら言う。
美味しいですよ、鍋。
どんな酒にも合いますしねー。
お野菜いっぱいとれますし。
それに、いろいろ違う鍋にしているではありませんか。
お友だちになってあげるよって言ってくれたんですっ、よく響くいい声で!」
「……レモンがか」
いや、あの声は龍平くんだったか、と気がついたとき、
「真昼」
と肩を叩かれた。
「俺が友だちになってやるから」
と龍平と同じことを言ってくる。
「そうか。
知らない町にひとりで寂しいんだな」
「いやいや、そうでなくてですねー……」
と言いかけたとき、千紘が真昼の手を見て言った。
「そして、今日もまた鍋なのか?」
「……いけませんか?」
と真昼は両手にはまった鍋つかみを攻撃的にパクパクさせながら言う。
美味しいですよ、鍋。
どんな酒にも合いますしねー。
お野菜いっぱいとれますし。
それに、いろいろ違う鍋にしているではありませんか。