千紘さんのありがた~いお話
「いいんじゃないか? 別に」

 ヒマワリとか似合うな。
 真昼はこういうイメージだな。

 明るくていつも笑ってる。

「あ、やっぱり、この間買った――」
とまた真昼が着替えに引っ込もうとするので、

「いいから、早くしろっ」
と怒鳴ってしまった。

 はーい、すみませんっ、とまったくメゲていない真昼はタンスのある真ん中の部屋に戻っていった。

 それ以上着替えるな。

 どれも可愛くて選べなくなるじゃないかっ、と思いながら、千紘はついに心に決めた。

 よしっ、すぐにでも、二人の関係を進展させるぞ、と。







< 176 / 429 >

この作品をシェア

pagetop