千紘さんのありがた~いお話
なにか悪い夢を見てうなされていた。
仏像が上に乗っている夢だ。
重い……と思っていると、声が聞こえた。
「真昼。
寝たのか……。
なんでそんなところに入り込んでいる」
よくわからないが、千紘さんがお風呂に入っている間に、倒れて寝てしまったようだ、と思う。
テーブルの下にいつの間にか入り込んでいたのか。
寝返りを打とうとするたび、腰を強打している。
それでおかしな夢を見ていたようだ。
「真昼」
まだ夢も半分見ているので、夢の中の仏様が、千紘になっている。