極艶恋~若頭は一途な愛を貫く~
ムッとした実乃里は、杉谷を見据えてキッパリと宣言する。
「邪魔はしませんけど、恋はします。私は龍司さんが好きです。極道は無理だと諦めていたけど、そうじゃないと知ったからには、もう止められません」
「恋……」
面食らったような様子の杉谷は、およそ彼には似合わない単語を口にし、その直後に苦虫を噛み潰したような顔をする。
「それは勝手にやってくれ」と実乃里の肩をポンと叩くと、先に屋上を出ていった。
空はいつの間にか夕焼けに変わっており、実乃里は天を仰ぎ見て伸び上がる。
その顔は、迷いが消えたように清々しい。
(次のバイトを探すのは、もう少し先にしよう。龍司さんのハートを掴んでからじゃないと、ロイヤルを辞められないよね)
生き生きと輝ける日々が始まりそうな予感を感じ、実乃里は静かに張り切るのであった。
「邪魔はしませんけど、恋はします。私は龍司さんが好きです。極道は無理だと諦めていたけど、そうじゃないと知ったからには、もう止められません」
「恋……」
面食らったような様子の杉谷は、およそ彼には似合わない単語を口にし、その直後に苦虫を噛み潰したような顔をする。
「それは勝手にやってくれ」と実乃里の肩をポンと叩くと、先に屋上を出ていった。
空はいつの間にか夕焼けに変わっており、実乃里は天を仰ぎ見て伸び上がる。
その顔は、迷いが消えたように清々しい。
(次のバイトを探すのは、もう少し先にしよう。龍司さんのハートを掴んでからじゃないと、ロイヤルを辞められないよね)
生き生きと輝ける日々が始まりそうな予感を感じ、実乃里は静かに張り切るのであった。