極艶恋~若頭は一途な愛を貫く~
さすがはスナック経営者と言ったところだろうか。
深雪ママの励ましで、「そうですよね!」と、実乃里は今まで以上にやる気にさせられる。
それと同時にコーヒーを飲む深雪ママに色気を感じ、大きく開いた胸元に視線を落とした。
(女から見ても色っぽいのだから、男性たちは興奮するんだろうね。私に足りない女の色気が羨ましい……)
深雪ママは紫色のタイトなワンピースに、落ち着いた銀色のショールを羽織り、耳や首、指に宝石を輝かせて、セクシーでゴージャスだ。
明るい茶色の背中まである髪はゆったりと波打ち、メイクも華やかで真っ赤な口紅がよく似合っている。
今日は洋装だが、着物を着ている日が多く、黒髪を結い上げていたように思う。
ということは、今はウィッグを被っているのかもしれない。
(深雪ママなら龍司さんの隣にいても、見た目に釣り合いが取れそうだよね……)
そう思った実乃里は大きく頷き、思い切って頼み込んだ。
「深雪ママ、私にメイクとファッションを指導してください。大人っぽくなりたいんです」
「あら、急にどうしたの? 実乃里ちゃんは今のままで充分に可愛いわよ。派手なメイクをしたら実乃里ちゃんらしさがなくなってしまうんじゃないかしら」
「むしろ私らしさは消えた方がいいんです。実は……」
深雪ママの励ましで、「そうですよね!」と、実乃里は今まで以上にやる気にさせられる。
それと同時にコーヒーを飲む深雪ママに色気を感じ、大きく開いた胸元に視線を落とした。
(女から見ても色っぽいのだから、男性たちは興奮するんだろうね。私に足りない女の色気が羨ましい……)
深雪ママは紫色のタイトなワンピースに、落ち着いた銀色のショールを羽織り、耳や首、指に宝石を輝かせて、セクシーでゴージャスだ。
明るい茶色の背中まである髪はゆったりと波打ち、メイクも華やかで真っ赤な口紅がよく似合っている。
今日は洋装だが、着物を着ている日が多く、黒髪を結い上げていたように思う。
ということは、今はウィッグを被っているのかもしれない。
(深雪ママなら龍司さんの隣にいても、見た目に釣り合いが取れそうだよね……)
そう思った実乃里は大きく頷き、思い切って頼み込んだ。
「深雪ママ、私にメイクとファッションを指導してください。大人っぽくなりたいんです」
「あら、急にどうしたの? 実乃里ちゃんは今のままで充分に可愛いわよ。派手なメイクをしたら実乃里ちゃんらしさがなくなってしまうんじゃないかしら」
「むしろ私らしさは消えた方がいいんです。実は……」