極艶恋~若頭は一途な愛を貫く~
龍司は渋みのある大人の男性で、実乃里は学生に間違われるような童顔だから、不釣り合いだと言いたいのだろうか。
龍司とはまだ数回しか会ったことがない実乃里なので、現時点では、恋人になりたいというはっきりとした想いを抱いているわけではない。
けれどもそんな風に反対されると、ついムキになってしまう。
「それはどういう意味ですか? 私は大人ですから、恋愛を止められる理由はーー」
その時、カウンターテーブルの端で店の電話が鳴り出した。
会話は中断され、マスターが急ぎ足で電話に近づき受話器を取る。
「はい、喫茶ロイヤルです。ああ、どうも毎度お世話になっております」
マスターが誰かと話し始めたので、それならば洋子に聞こうと実乃里は口を開きかけた。
すると今度は問いかける前に、受話器を握ったままのマスターが洋子に指示を出すので、会話の相手を失ってしまった。
「ピザの配達の注文入ったぞ。マルゲリータと、ミートソース、シーフード。Lサイズが一枚ずつな」
龍司とはまだ数回しか会ったことがない実乃里なので、現時点では、恋人になりたいというはっきりとした想いを抱いているわけではない。
けれどもそんな風に反対されると、ついムキになってしまう。
「それはどういう意味ですか? 私は大人ですから、恋愛を止められる理由はーー」
その時、カウンターテーブルの端で店の電話が鳴り出した。
会話は中断され、マスターが急ぎ足で電話に近づき受話器を取る。
「はい、喫茶ロイヤルです。ああ、どうも毎度お世話になっております」
マスターが誰かと話し始めたので、それならば洋子に聞こうと実乃里は口を開きかけた。
すると今度は問いかける前に、受話器を握ったままのマスターが洋子に指示を出すので、会話の相手を失ってしまった。
「ピザの配達の注文入ったぞ。マルゲリータと、ミートソース、シーフード。Lサイズが一枚ずつな」