極艶恋~若頭は一途な愛を貫く~
ミックスサンドを食べてコーヒーを飲み終えた深雪ママは、長居せずに席を立つ。
「マスターご馳走様。美味しかったわ。実乃里ちゃん、お会計お願いね」
「はい。七百二十円になります」
カードで支払いを済ませた深雪ママは、それから「ウフッ」と意味ありげに笑い、実乃里の耳に唇を寄せた。
「久しぶりに実乃里ちゃんに会ったら、雰囲気が大人っぽくなったように思うわ。なにか素敵なことがあったのかしら?」
問われた直後に龍司との情事が脳裏に蘇り、実乃里は耳まで真っ赤になる。
勘の鋭い深雪ママには隠し立てできない……いや、誰かに気づいてほしかったので、実乃里は恥ずかしがりながらも喜んでいた。
「あのセクシーな下着、使わせてもらいました。龍司さんの家で。ありがとうございます」
声を潜めて打ち明けて、実乃里は照れ笑いをする。
「そう。役に立ってよかったわ。恋人関係になったのね?」
「いえ、それはまだなんです。でも近々、そうなると思います」
恋の成就を信じている実乃里は、自信ありげにそう言った。
深雪ママは眩しそうな目をしてクスリと笑い、「頑張ってね」と、いい香りを残して店を出ていった。
「マスターご馳走様。美味しかったわ。実乃里ちゃん、お会計お願いね」
「はい。七百二十円になります」
カードで支払いを済ませた深雪ママは、それから「ウフッ」と意味ありげに笑い、実乃里の耳に唇を寄せた。
「久しぶりに実乃里ちゃんに会ったら、雰囲気が大人っぽくなったように思うわ。なにか素敵なことがあったのかしら?」
問われた直後に龍司との情事が脳裏に蘇り、実乃里は耳まで真っ赤になる。
勘の鋭い深雪ママには隠し立てできない……いや、誰かに気づいてほしかったので、実乃里は恥ずかしがりながらも喜んでいた。
「あのセクシーな下着、使わせてもらいました。龍司さんの家で。ありがとうございます」
声を潜めて打ち明けて、実乃里は照れ笑いをする。
「そう。役に立ってよかったわ。恋人関係になったのね?」
「いえ、それはまだなんです。でも近々、そうなると思います」
恋の成就を信じている実乃里は、自信ありげにそう言った。
深雪ママは眩しそうな目をしてクスリと笑い、「頑張ってね」と、いい香りを残して店を出ていった。