愛して……。
「部活、何するか決めた?」
「まだ……魅音は?」
「私は美術部にする。」
美術部……魅音ならそうだよね、絵描くの好きだし。
今は昼休み。
部活の勧誘でごった返していた。
私たちの学校は部活に絶対に入部しなければならない。
マネージャーでもいいらしいが、私はまだ部活を決めていなかった。
「ねぇ、貴女たち部活決めた?」
視線を向けると、人懐っこい笑顔を向けた女子生徒が立っていた。
大人っぽいから3年生かな。
「私、まだです。」
恐る恐る名乗ると先輩は凄く嬉しそうな顔をした。
「ね!サッカー部のマネージャー興味ない?」