愛して……。
「えぇっと……その……。」
「この子、サッカーのことよく分からないんですよ。」
緊張してしどろもどろの私に変わって魅音が話してくれた。
「分からなちても大丈夫。私も分からないままマネージャーなったし。」
「え……そうなんですか?」
苦笑いする3年の先輩を見て、ちょっと緊張感がとけた。
「うん、分からないことはどんどん聞いて。大抵のことは教えられるし。」
「……うぅん……。」
「見学させて貰ってから決める?」
考え込む私に魅音が確かめるように聞く。
「うん。」
私たちの会話を聞いていた先輩は、パァーっと明るくなった。
「OK!じゃあ放課後迎えに行くね。」
「あの、私も来ていいですかね?」
「もちろん!」
先輩は上機嫌で去っていった。
マネージャーかぁ。
どんな感じなのかな。