同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
side結衣
ハガキ
また今年もこの季節がやって来た。
ポストから取り出して、テーブルの上に置いているハガキの差出人の名前を見て、私は溜息をつく。
このハガキを見るたびに、私の心は重くなる。
もう、いい加減毎年集まらなくてもいいのに。
ハガキの差出人は中学時代の同級生で、クラス委員をしていた永木由美。
毎年、年明けてすぐに中学校の同窓会があるらしく、今回のハガキの内容もその案内だ。
由美は、現在の私の連絡先を知る、唯一の人間である。
そして、当時の事を知る、唯一の友人だ。
由美以外の同級生達は、携帯の番号やメールアドレス、SNS等、連絡先を知らない。
何故なら私は、当時の誰とも繋がりたくなくてSNSをやっておらず、外で連絡先を聞かれても、携帯を持っていないで通している。
これは現在の仕事関係でも非常に重宝しており、変な奴に絡まれる事もなく、穏やかな毎日を過ごしている。
仕事関係では、会社から支給されている携帯で用事は済むし、ビジネス以外で外部の人と繋がる必要を感じないし、それで何か支障が出ているかと言われたら、答えはノーだ。
便利だからと依存したくないのだ。
今時の人達とは話題も合わないけれど、だからと言ってそれが苦痛とも思わない。
人と極力関わりたくない。
ポストから取り出して、テーブルの上に置いているハガキの差出人の名前を見て、私は溜息をつく。
このハガキを見るたびに、私の心は重くなる。
もう、いい加減毎年集まらなくてもいいのに。
ハガキの差出人は中学時代の同級生で、クラス委員をしていた永木由美。
毎年、年明けてすぐに中学校の同窓会があるらしく、今回のハガキの内容もその案内だ。
由美は、現在の私の連絡先を知る、唯一の人間である。
そして、当時の事を知る、唯一の友人だ。
由美以外の同級生達は、携帯の番号やメールアドレス、SNS等、連絡先を知らない。
何故なら私は、当時の誰とも繋がりたくなくてSNSをやっておらず、外で連絡先を聞かれても、携帯を持っていないで通している。
これは現在の仕事関係でも非常に重宝しており、変な奴に絡まれる事もなく、穏やかな毎日を過ごしている。
仕事関係では、会社から支給されている携帯で用事は済むし、ビジネス以外で外部の人と繋がる必要を感じないし、それで何か支障が出ているかと言われたら、答えはノーだ。
便利だからと依存したくないのだ。
今時の人達とは話題も合わないけれど、だからと言ってそれが苦痛とも思わない。
人と極力関わりたくない。
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