同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
坂本は私にトラウマを植え付けた張本人なのだから、連絡先を教えるなんて考えは毛頭ない。
その経緯を知っている由美が、何故今更坂本を庇う様な発言をするのだろう。
坂本もだけど、坂本と繋がりのある中学校の同級生にだって、仮に連絡先を聞かれたとしても教える事はないだろう。
返事をしない私に向かって由美は溜め息を吐く。
『まあ、とりあえず一月三日が同窓会だからね。
十三時に正門集合だよ。
必ず来てね』
そう言って通話は終わった。
由美に言われて私は渋々カレンダーに予定を書き込んだ。
今日は十二月二十日。
二週間後か……。
私はその日が来るのが嫌で堪らない。
あの時みたいに今回もインフルエンザに感染しないかな。
インフルエンザじゃなくても風邪で高熱でも、お腹をくだして動けなくなってもいい。
とにかくその日を回避する事が出来るなら、この際どんな病気でもいい。
何かしら感染しないかな。
案外そんな時に限って体調はすこぶるいいのだ。
無理矢理予定を組み込まれてからの毎日が憂鬱で、本日、とうとう同窓会当日を迎えた。
その経緯を知っている由美が、何故今更坂本を庇う様な発言をするのだろう。
坂本もだけど、坂本と繋がりのある中学校の同級生にだって、仮に連絡先を聞かれたとしても教える事はないだろう。
返事をしない私に向かって由美は溜め息を吐く。
『まあ、とりあえず一月三日が同窓会だからね。
十三時に正門集合だよ。
必ず来てね』
そう言って通話は終わった。
由美に言われて私は渋々カレンダーに予定を書き込んだ。
今日は十二月二十日。
二週間後か……。
私はその日が来るのが嫌で堪らない。
あの時みたいに今回もインフルエンザに感染しないかな。
インフルエンザじゃなくても風邪で高熱でも、お腹をくだして動けなくなってもいい。
とにかくその日を回避する事が出来るなら、この際どんな病気でもいい。
何かしら感染しないかな。
案外そんな時に限って体調はすこぶるいいのだ。
無理矢理予定を組み込まれてからの毎日が憂鬱で、本日、とうとう同窓会当日を迎えた。