同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
鍵を借りて一人で校内探検をしようかと思ったけど、鍵を失くした時の事を考えると恐ろしくて、結局は一緒に行動する事となった。
職員室のある事務教棟と教室のある本館は、連絡用通路を通るのだけど、それぞれの建物に施錠が施されている。
それをいちいち解錠していくのは、はっきり言ってとても面倒だ。
私達が在学中も、確か文化祭の準備期間以外は十八時に施錠だと言っていた気がする。
鍵当番の先生方も、教室に生徒が残っていないか確認して施錠しなければならなかったので大変だ。
今もそれは変わらないのだろうか。
本館の鍵を開けている坂本の後ろ姿を見ながら、中学時代の事を思い出していた。
警備保障の警報装置を解除して鍵を開けた坂本の後ろに続きながら、私達は次の目的地である一年二組の教室へと向かった。
「このメモ紙、一体何枚用意してるの?」
廊下を歩きながら坂本に話しかけた。
坂本はニヤニヤしながら、さぁ? と惚けて教えてくれない。
「てかさ、今頃になって聞くのも何だけと、坂本は何の先生になったの? やっぱり体育の先生?」
「そんな風に見える? 俺、一応数学教師なんだ」
意外過ぎる答えに驚きを隠せない。
「確かにずっとバスケやってたから、西田には体育教師のイメージなのかも知れないけど、俺、数学が得意だったから」
話をしているうちに、一年二組の教室の前に辿り着いた。
職員室のある事務教棟と教室のある本館は、連絡用通路を通るのだけど、それぞれの建物に施錠が施されている。
それをいちいち解錠していくのは、はっきり言ってとても面倒だ。
私達が在学中も、確か文化祭の準備期間以外は十八時に施錠だと言っていた気がする。
鍵当番の先生方も、教室に生徒が残っていないか確認して施錠しなければならなかったので大変だ。
今もそれは変わらないのだろうか。
本館の鍵を開けている坂本の後ろ姿を見ながら、中学時代の事を思い出していた。
警備保障の警報装置を解除して鍵を開けた坂本の後ろに続きながら、私達は次の目的地である一年二組の教室へと向かった。
「このメモ紙、一体何枚用意してるの?」
廊下を歩きながら坂本に話しかけた。
坂本はニヤニヤしながら、さぁ? と惚けて教えてくれない。
「てかさ、今頃になって聞くのも何だけと、坂本は何の先生になったの? やっぱり体育の先生?」
「そんな風に見える? 俺、一応数学教師なんだ」
意外過ぎる答えに驚きを隠せない。
「確かにずっとバスケやってたから、西田には体育教師のイメージなのかも知れないけど、俺、数学が得意だったから」
話をしているうちに、一年二組の教室の前に辿り着いた。