同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
動き出した時間
色々な事を言われて、正直頭の中はパニック状態だ。
つい先ほど自覚した自分の坂本に対する気持ちや、坂本が私に抱いている好意、みんなの気持ち、考えれば考える程、上手く言葉に出す事が出来ない。
そんな私の事を、優しい眼差しで見つめていてくれる。
「返事は急がないよ。
俺も思春期の子供達を相手に毎日忙しいし、これから高校入試を迎える奴ら相手に神経使うし」
坂本はそう言って視線を落とす。
過去の事を思い出したのだろうか。
「でも連絡先交換したし、これからはグイグイ行くから。
少しでも俺の事を好きになって貰える様にアピールするから覚悟しといて」
そう言ってニヤリと悪い表情を覗かせる。
何だかこれは、素直に私の気持ちを伝えたら最後、逃げられないかも知れない。
私は引きつった笑顔でその場をやり過ごそうとすると、坂本が話題を変えた。
「そう言えば、西田ってSNS何かやってる?」
咄嗟に聞かれて私は首を横に振る。
私のスマホに登録されているのは、家族と由美、後は職場と職場の人達とかかりつけの病院だけだ。
会社の人とは、会社支給のガラホがあるのでそれで事足りる。
両親や由美とは無料通話アプリを使っているけれど、その存在はすっかりと頭の中から抜け落ちていた。
つい先ほど自覚した自分の坂本に対する気持ちや、坂本が私に抱いている好意、みんなの気持ち、考えれば考える程、上手く言葉に出す事が出来ない。
そんな私の事を、優しい眼差しで見つめていてくれる。
「返事は急がないよ。
俺も思春期の子供達を相手に毎日忙しいし、これから高校入試を迎える奴ら相手に神経使うし」
坂本はそう言って視線を落とす。
過去の事を思い出したのだろうか。
「でも連絡先交換したし、これからはグイグイ行くから。
少しでも俺の事を好きになって貰える様にアピールするから覚悟しといて」
そう言ってニヤリと悪い表情を覗かせる。
何だかこれは、素直に私の気持ちを伝えたら最後、逃げられないかも知れない。
私は引きつった笑顔でその場をやり過ごそうとすると、坂本が話題を変えた。
「そう言えば、西田ってSNS何かやってる?」
咄嗟に聞かれて私は首を横に振る。
私のスマホに登録されているのは、家族と由美、後は職場と職場の人達とかかりつけの病院だけだ。
会社の人とは、会社支給のガラホがあるのでそれで事足りる。
両親や由美とは無料通話アプリを使っているけれど、その存在はすっかりと頭の中から抜け落ちていた。