同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
「あ、アカウントまだ生きてる」
私の声に坂本が嬉しそうに顔を綻ばせて、私の手元を覗き込む。
「YUI、で登録してるんだな? そしたら……」
坂本はそう言って、自分のスマホでそのサイトにログインしたのだろう。
検索機能を使って私のアカウントを特定し、友達申請の通知が来た。
「これ、承認してくれる?」
私は頷いて、坂本が出した友達申請を承認した。
「西田に読まれるのは恥ずかしいけど……。
俺、実は中学の頃このサイトでブログ書いてたんだ。
時間がある時でいいんだけど、もし良かったら、その当時のブログ読んでみてくれないかな。
西田にとって、あの頃の嫌な事を思い出させてしまうかも知れないけど……」
坂本の精一杯の謝罪と懺悔。
十年の月日が経ち、私もようやく素直に受け止められる。
「うん、わかった」
私の顔は、まだ赤いままだろう。
坂本に返事をすると、坂本は私をそっと抱き寄せた。
「こんな事するのは友達の範疇を超えてるけどごめん。
今、めっちゃ嬉しくて。
西田がこうして目の前にいて、俺と普通に会話をしてくれてる。
夢じゃないんだよなって思ったら……。
頼むからもう少しだけ、こうさせていて」
坂本の抱擁の温かさに、私の強張っていた身体の力が抜けて行く。
私の声に坂本が嬉しそうに顔を綻ばせて、私の手元を覗き込む。
「YUI、で登録してるんだな? そしたら……」
坂本はそう言って、自分のスマホでそのサイトにログインしたのだろう。
検索機能を使って私のアカウントを特定し、友達申請の通知が来た。
「これ、承認してくれる?」
私は頷いて、坂本が出した友達申請を承認した。
「西田に読まれるのは恥ずかしいけど……。
俺、実は中学の頃このサイトでブログ書いてたんだ。
時間がある時でいいんだけど、もし良かったら、その当時のブログ読んでみてくれないかな。
西田にとって、あの頃の嫌な事を思い出させてしまうかも知れないけど……」
坂本の精一杯の謝罪と懺悔。
十年の月日が経ち、私もようやく素直に受け止められる。
「うん、わかった」
私の顔は、まだ赤いままだろう。
坂本に返事をすると、坂本は私をそっと抱き寄せた。
「こんな事するのは友達の範疇を超えてるけどごめん。
今、めっちゃ嬉しくて。
西田がこうして目の前にいて、俺と普通に会話をしてくれてる。
夢じゃないんだよなって思ったら……。
頼むからもう少しだけ、こうさせていて」
坂本の抱擁の温かさに、私の強張っていた身体の力が抜けて行く。