同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
県立高校の入学試験は三月三日。
私はこの日に向けて体調も整えていた。
でも……。
三月一日。
この日は前日の夜から降り続けた雪で、交通網が麻痺する事態が発生していた。
そんなになるまで雪が降り積もっていたにも拘らず警報はまだ出てなくて、私は遅刻をしない様に朝早くに家を出る準備をしていた。
私の家から中学校まではちょっと距離があり、いつもは自転車で通学しているけれど、こんな雪の中、流石に自転車なんて出せる訳がない。
もし学校が臨時休校になるならば、朝の七時にクラスの連絡網が回ってくるのに電話は一向に鳴らない。
警報が出ていないから休校にはならないのか……。
私は半ば諦めつつ、母には受験前だからと車で学校まで送って貰うつもりだったけれど、母も慣れない雪道の運転は怖いと言うので、仕方なく歩いて登校する事にした。
そしてもうすぐ学校に到着すると言う時に……。
「あれ? 西田さん、今日学校休みだよ。
七時に連絡網回したけど、連絡行ってない?」
学校の近所に家のある同級生で、自宅前をちょうど雪かきしていた浅田聡子が私に声を掛けた。
私はこの日に向けて体調も整えていた。
でも……。
三月一日。
この日は前日の夜から降り続けた雪で、交通網が麻痺する事態が発生していた。
そんなになるまで雪が降り積もっていたにも拘らず警報はまだ出てなくて、私は遅刻をしない様に朝早くに家を出る準備をしていた。
私の家から中学校まではちょっと距離があり、いつもは自転車で通学しているけれど、こんな雪の中、流石に自転車なんて出せる訳がない。
もし学校が臨時休校になるならば、朝の七時にクラスの連絡網が回ってくるのに電話は一向に鳴らない。
警報が出ていないから休校にはならないのか……。
私は半ば諦めつつ、母には受験前だからと車で学校まで送って貰うつもりだったけれど、母も慣れない雪道の運転は怖いと言うので、仕方なく歩いて登校する事にした。
そしてもうすぐ学校に到着すると言う時に……。
「あれ? 西田さん、今日学校休みだよ。
七時に連絡網回したけど、連絡行ってない?」
学校の近所に家のある同級生で、自宅前をちょうど雪かきしていた浅田聡子が私に声を掛けた。